今日、右上の奥歯を抜いた。
今日、右上の奥歯を抜きました。まるで、長年の友人が旅立つような、切ない気持ちです。
痛くも痒くもなかったのに、ある日突然、歯茎が腫れて膿んできて…まるで、歯が「もう限界!SOS!」と叫んでいるかのようでした。慌てて歯医者さんへ駆け込んだら、「歯が折れてる」という信じられない宣告。先生は、まるで「今日の夕飯はカレー」と決めるような軽い口調で「抜くしかないねぇ」と…。
それからというもの、一ヶ月間、インターネットの海を彷徨いました。抜歯せずに済む方法を探し求めて…。藁にもすがる思いで、接着剤で歯をくっつけるという、錬金術師並みの技を持つ口腔外科にも行ってみました。
しかし、接着した歯は、脆いらしいのです。他の歯にも負担がかかるため、噛む力を分散させないといけないのですが、私の歯は全体的に状態が悪く、インプラントを勧められました。インプラント…。それだけは嫌!こわい!
悩んだ末に、ついに抜歯を決意。
この一件で、歯について色々調べて初めて知ったのですが、奥歯の寿命って50年くらいなんだそうです。人間の体よりも先に寿命が来るなんて、なんだか不公平ですよね!100歳まで自分の歯を保てる人は、選ばれし人々だけ…!
「虫歯になったら、その時に治療すればいいや」なんて安易に考えていた過去の自分、今なら全力でぶん殴りたいです!
ダイヤモンドより硬い歯が割れる原因とは?
歳を重ねて歯を失う原因は、虫歯だけでなく、歯が割れることも同じくらい多いと知り、衝撃を受けました。「歯が割れる」?ダイヤモンドよりも硬い歯が、一体どうして?!転んだわけでもないのに…
調べてみると、長年の歯ぎしりや食いしばりが原因で、歯にヒビが入り、最終的に割れてしまうケースが多いのだそうです。まさに、地殻変動級のダメージ!
私は小学生の頃から歯ぎしり族で、最近ではハンバーガーを食べるのも一苦労なほど、口が開かなくなっていました。まるで、口が鉄の扉になってしまったかのように…。歯ぎしりや食いしばりは、ストレスが原因とも言われていますね…。
リズブルボー著「自分を愛して!」によると
夜になって、寝ている間に歯ぎしりをする人は、昼のあいだに怒りや緊張を心の中にためこんでいます。からだは素晴らしい知性を備えており、目覚めている状態で貯めこんだ緊張を、寝ている間にさまざまな方法で解放してくれるのです。歯ぎしりよりも深刻な症状が出ないようにするために、あなたは自分の怒りや緊張を適切に解放すべきでしょう。
リズブルボー著「自分を愛して!」
さらに
右上の歯にトラブルを抱えている人はその人が外部の世界に何を望んでいるか、ということと関わっています。その人が、外部の世界に自分の居場所を見つけることができていない、ということを意味しているのです。
私の体は、やはりストレスを溜め込んでいたようです。思い当たることが多すぎて、胸が締め付けられる思いです。前の職場は、まさに、孤独の宇宙空間でした。緊張感の高い仕事内容、安眠できない日々…まるで、宇宙飛行士の過酷な訓練を受けていたかのようでした。
いつもイライラしている上司の顔色を伺い、些細なことでケチをつけてくる同僚…あの職場が原因で歯を失ったと考えると、あまりにも大きすぎる代償…。
奥歯から最後のメッセージ
抜歯の前夜、タイムウェーバーに「私の右奥歯が言いたいことは何ですか?」と尋ねてみました。すると、返ってきた言葉は…
「なぜそれが疑問ですか?」(…ツンデレか?!)
「年齢オーバー」(…そりゃそうだ…)
「末永くお幸せに」(…まさかの祝福?!)
「星とつながる」(…宇宙への旅立ち?!)
「末永くお幸せに」…この言葉に、思わず涙がこぼれました。一生、私と一緒にいてくれるんじゃなかったの?…もちろん、歯を大切に扱わなかった私が悪いのですが…。
「星とつながる」…もしかして、私の奥歯は、宇宙の塵となって、星になるのでしょうか。長きにわたり、私の咀嚼と歯ぎしりの重圧に耐え続けてくれた奥歯…本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。もっと早く、ストレスのない生活を送っていれば…あの会社を辞めていれば…。
好物の硬い芋けんぴばかり食べて、歯を酷使したことも、本当にごめんなさい。
失って初めて気づく、歯の大切さ…こんなにも愛おしい存在だったとは…。今まで本当にありがとう。そして、お疲れ様でした。そして、宇宙へ旅立って、新たな輝きを放ってくれ!
↑この記事を書いた後、整体にいったら首がパンパンに張っていて「なんか、奥歯をかみしめるようなことやってました?」と言われました。人は集中してるとき、無意識に奥歯をかみしめているそうです。マウスピースは歯を守るだけで、首が凝るのとは別の話なので、奥歯をかみしめる癖がある人はガムを噛みながら作業するといいそうです。会社では難しいけど、、、